Project Story 02

地方から循環型社会を構築する

新しい波を起こせ。

国内初の試みで、

グリーンボンドの可能性を広げる。

Project Story 01

グリーンボンド(GB)とは、環境改善効果のある事業(グリーン事業)に限定して資金調達をする債権。環境省が積極的に支援するなか、滋賀銀行では地域新電力会社「こなんウルトラパワー」のGB発行に取り組みました。国内初のスキーム構築につながったプロジェクトの全貌を紹介します。

Project Member
支店長 戸簾 和俊 1991年入行

Topics 01

湖南市の環境事業をアピール
できる資金調達方法はないか?

「こなんウルトラパワー」は、再生エネルギーの活用を通してエネルギーの循環だけでなく、その利益の地域循環により地域活性化を目的とし、2016年に近畿で初めて官民連携により設立された電力事業会社です。滋賀銀行は株主となり、甲西中央支店が監査役として支援を行うなか、資金調達の相談を受けました。新たな太陽光発電事業をはじめ、地域の4つの小学校の教室や体育館の照明をLED化するために1憶1000万円が必要とのことでした。省エネや環境保全に役立つ事業を、より多くのみなさんに理解してもらえる方法を検討し、私たちはグリーンボンド(GB)という仕組みに着目しました。環境改善事業に限定された資金調達方法であるGBを利用することで、世界的に注目されているSDGs(持続可能な開発目標)に積極的に取り組んでいる姿勢を示すことができると考えたからです。しかし、そこには大きな壁が立ちはだかっていました。

Topics 02

可能性を求めて環境省へ。
熱いエールをきっかけに事業は急展開

これまでのGBは100億円規模の公募債がほとんどで、1億1000万円はあまりにも少額。GBの意義はあるのか、利用する資格はあるのか…当初はわからないことばかりでした。しかし、綿密に調べていく中で私募債(少数の投資家が直接引き受ける社債)での資金調達に可能性を見つけ、GBの普及を推奨する環境省を訪問することに。すると事業目的が合致していれば問題はなく、「地方から新しい波を起こしてほしい」と熱いエールをいただいたのです。私たちは「絶対にやり遂げる!」という強い信念のもと本部との交渉をスタートしました。「普通の融資でもいいのではないか」と厳しい意見をもらいましたが、粘り強く説明を繰り返し、遂に説得に成功したのです。GBは第三者機関からグリーン事業であることが証明され、国の支援を受けるだけでなく、発行後も運営内容の公表を通じて環境改善に対する積極的な姿勢を示すことができます。行内の誰もが予想のつかなかったダイナミックな切り口でお客さまの期待に応えることができ、私たちは大きな達成感と安堵感に胸が熱くなりました。

Topics 03

先駆的な取り組みが多方面から
高い評価を受け、全国へと波及

こなんウルトラパワー株式会社と湖南市は、再生可能エネルギーの普及啓蒙活動を積極的に進めたことが高く評価され、2018年に「省エネ大賞」省エネルギーセンター会長賞を受賞されました。また、全国初の小口でのGB発行では、格付投資情報センター(R&I)で最上位の「GA1」格付けを取得。この取り組みは、全国の9つの自治体電力会社が組織する「エネルギー×地方創生地域ネットワーク協議会」で報告され、全国の地方自治体に大きな影響を与える結果となりました。これからは湖南市周辺の地方公共団体とも連携し、新たに5つの小中学校の体育館や公立図書館の照明のLED化などを進めています。今回のプロジェクトで実感したのは、固定観念を持たず、何事もポジティブに考えていくことの大切さです。チャレンジなくして発展はありません。お客さま目線と情熱・信念を持ち続け、壁を乗り越えた先に大きな感動があります。これからも一つひとつの課題に真摯に向き合い、地域から日本を変えるような取り組みを継続していきたいと思います。

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